これからの日本の社会は、ますます国際化が進み、どうしても英語が必要とされる社会になることと思われます。国際社会に対応するには英語の読み、書き、そしてコミュニケーションとしての会話が大事になります。国際公用語ともいえる英語は、世界の人々の意思の疎通手段としてどうしても必要な言語です。英語を通して世界の文化、歴史、文学などを学ぶことができますし、また、英語は「国語」と同様に自分の考えや意思をきちんと相手に表明したり説得したりする手段としても重要であります。二ヶ国語を理解できることが、ひいては自国の文化、社会をより深く理解することにつながっていくのです。 カリキュラムは英語科ということで「英語」を中心とした科目で構成されていますが、それに加えて一般教養を深め、幅広い知識の関心を高めるような科目―国語、歴史、科学、数学―も設けています。大学受験、留学、資格試験にも対応していますが、楽しく、充実した生活を送ることができる学校を目指しています。
卒業しただけで取得できる資格は特にありません。しかし、(財)日本英語検定協会が年に3回実施する実用英語検定(1〜5級)があり、生徒は進路にあわせて受験しています。
ほとんどの学校は、大学入学資格付与指定校になっているので3年課程の卒業生は、専門学校、大学、短大に進学することができます。また、海外に留学する卒業生も出てきています。高等専修学校を卒業して英語を駆使する貿易会社や商社に就職することは難しいですが、英語と幅広い教養をいかして、社会に出る人も少なくありません。
芸術の学校は、他の分野の学校とは異なり、高等専修学校を卒業してすぐに職業に結びにくい学校です。個人の感性や創造力、表現力及び知性を養い、芸術を通した人間形成をすることが主な目的となっています。 また、専門科目のほかに幅広い教養を身につけるため、国語、英語、数学、社会などの普通科目が多く取り入れられているのも、芸術の学校の特色となっています。
他の分野の学校と異なり、あまり資格はありませんが、美術でレタリング検定、音楽で演奏技能検定、そして、普通科目関連でペン字検定、漢字検定、英語検定などがあります。 しかし、個人の技術、技能を発表する場は他の分野に比べて豊富です。演劇科では、テレビ、舞台への出演実習。美術科では、展覧会への出展、コンサートへの参加などの機会があります。このように、発表することにより生徒たちは自信をつけていっています。
普通科目が多く取り入れられている特色から、ほとんどの学校が大学入学資格の指定を受けています。また、分野の特殊性もあり、ほとんどの生徒が専門学校や大学、短大へと進学しています。就職する生徒は少ないのが現状です。
体育科を置く学校では、3年制の課程が設けられています。心と体を鍛えることで、人間教育を実践し、心身ともに健全で、将来スポーツ文化や社会の発展に寄与できる人材の育成を目指しています。 専門科目は、体操・スポーツなどの実技に加え、体育理論・スポーツ生理・スポーツ心理・スポーツ傷害・保健などの理論で構成されています。また、将来上級校への進学も視野に入れ、専門科目のほかに国語、社会、英語などの普通科目も多く取り入れています。 授業とは別に、学校の指定する運動部に所属することで、さまざまな大会に参加することができます。
卒業しただけで取得できる資格はありませんが、普通科目関連でのペン字検定、漢字検定、文章能力検定、英語検定、ビジネス能力検定などがあります。 しかし、運動部に所属することにより、普段の学校生活では得られない人間的な成長を図ることができます。
普通科目を多く取り入れていることにより、大学入学資格の指定を受けることができます。ですから、体育・スポーツ関連の専門学校や大学・短大への進学が可能となります。また、運動部の活躍によってはスポーツ推薦での進学も夢ではありません。