「高等専修学校の体育活動及び学校安全に関するアンケート調査」報告書
「高等専修学校の就学支援金・学校評価等に関するアンケート調査」報告書
「高等専修学校における教育支援に関する実態調査」「高等専修学校の学校評価及び情報公開の啓発に関するアンケート調査」報告書
高等専修学校への都道府県の助成状況
高等専修学校展企画マニュアル
母校訪問マニュアル
「フリーター・ニート」問題に対する高等専修学校の教育支援に関する実態調査報告書
ニュース高等専修
 

高等専修学校とは?

中学校卒業後のもうひとつの進路です。


「高等専修学校」は「専修学校」というグループに属します。
「専修学校」は昭和51年1月、新しい学校制度として創設された学校教育法第124条に定められた「学校」です。
「専修学校」の目的は「職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図ること」です。
専修学校は、授業時数・教員資格や施設・設備などの一定の基準を満たしている場合に、所轄庁である都道府県知事の認可を受けて設置されます。

「専修学校」は3種類に分けられます。(学校教育法第125条)




種類 課程 対象 名称
1 高等課程 中学卒業者 ○○高等専修学校
2 専門課程 高校卒業者 ○○専門学校
3 一般課程 学歴・年齢等問わず ○○専修学校

1と2の課程を併せてもっている学校もあり、その場合は学校名は「○○専門学校」となります。
ですから、学校名が 「○○専門学校」となっていても「高等課程」があれば、「中学卒業者」も対象としています。

学校名 課程・学科 対象
○○専門学校 専門課程○○科 高校卒業者
高等課程○○科 中学卒業者

高等専修学校の役割

 高等専修学校(専修学校高等課程)は中学校卒業者を対象に実務面にウェートをおいた教育を行っています。個性を尊重した教育の大切さが叫ばれるなかにあって、高等専修学校は多様化する生徒のニーズに応える後期中等教育機関として、非常に重要な役割を果たしています。このため、国や地方公共団体においても高等学校に準じて振興が図られ、社会的にも高等学校と並ぶ後期中等教育機関としての評価が定着しています。

平成19年5月現在、高等専修学校は524校 在籍者は4万人となっております。

「専修学校」は多様化する生徒のニーズに答え、広範な分野にわたりバラエティーに富む職業教育を行っています。
その分野は8分野に及びます。

分野 主な設置学科
1.工業 情報処理、コンピュータグラフィックス、自動車整備、土木・建築 電気・電子、放送技術、無線・通信 など
2.農業 農業、園芸、畜産、造園、バイオテクノロジー、動物管理 など
3.医療 看護、歯科衛生、歯科技工、臨床検査、診療放射線、理学療法、作業療法、言語聴覚療法、はり・きゅう・あんまマッサージ指圧、柔道整復 など
4.衛生 栄養、調理師、製菓、製パン、理容、美容、エステ など
5.教育・社会福祉 保育、幼児教育、社会福祉、医療福祉、介護福祉、老人福祉、精神保健福祉 など
6.商業実務 経理・簿記、旅行・観光・ホテル、会計、経営、医療秘書、流通ビジネス OA、ビジネス、福祉ビジネス など
7.服飾・家政 ファッションデザイン、ファッションビジネス、アパレルマーチャンダイジング、和洋裁、編物・手芸、スタイリスト など
8.文化・教養 デザイン、インテリアデザイン、音楽、外国語、演劇・映画、写真、通訳・ガイド、公務員、社会体育 など

さらに「高等専修学校」は、その分野にとどまらず、制度の柔軟さをフルに活用して、特色のある教育を行っています。
学習内容はもちろんですが、以下のような特色をもった学校もたくさんあります。
  • 不登校生を受け入れる
  • 不登校生のみを対象としている
  • 高等学校中途退学者を受け入れる
  • 全校を挙げて資格取得を奨励する
  • 基礎学力の定着からじっくり取り組む
  • 「技能連携制度」を使って「高等学校卒業資格」も同時に取得する
  •                …etc

修業年限

 専修学校の高等課程には、学科によって1年制から5年制まで色々なコースがあります。調理学校はおもに1年制ですが、3年制のコースを持つ学校もあります。准看護は2年制、理美容学校は2年以上、その他3年制の学校が多くなっています。高等課程の3年制を卒業すると、専門課程(専門学校)に入学することもできますし、大学入学資格付与の指定を受けている学校であれば、大学や短期大学を受験することも可能です。  
このように、特色をもった「高等専修学校」は高等学校と並んで中学校卒業後の進路先として、注目されています。

ですから、高等専修学校は国や地方公共団体においても高等学校に準じて振興が図られています。
社会的には「高等専修学校」の卒業生は、高等学校卒業生と同等の扱いを受けます。

高等学校と同等の根拠

  • 修業年限3年以上の高等課程のうち、授業時数、履修科目等の要件を満たす、文部科学大臣が指定する課程を修了した場合、高等学校卒業者と同様に大学入学資格が与えられ、その他の進学についても高等学校卒業者と同等に扱われます。
  • 人事院規則で3年制高等専修学校卒業者は高校卒業者と同等と定められており、企業への就職、国家公務員受験資格、初任給等において、高等学校卒業者と同等の基準が適用されます。
  • 通学定期券の学割等、奨学金等も高校生と同様に適用されます。
     ※但し、都道府県により差異があります