「高等専修学校の体育活動及び学校安全に関するアンケート調査」報告書
「高等専修学校の就学支援金・学校評価等に関するアンケート調査」報告書
「高等専修学校における教育支援に関する実態調査」「高等専修学校の学校評価及び情報公開の啓発に関するアンケート調査」報告書
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「フリーター・ニート」問題に対する高等専修学校の教育支援に関する実態調査報告書
ニュース高等専修
 

分野別進学ガイド

分野 工業分野  農業分野  医療分野  衛生分野  教育・社会福祉分野
商業実務分野  服飾・家政分野  文化・教養分野

第1分野 工業分野

電気・電子の学校

【学校の内容】

 電気・電子を基礎からじっくり学ぶことができます。住宅やビルの建設にともなう電気配線工事に必要な電気工事士の資格を取得したり、デジタル家電や電気・電子回路、通信技術と情報処理、TV技術の基礎、ロボットの電子制御技術、デジタル通信や映像関連機器をマスターする学科など幅広い学科が全国にはあります。
 電気の基礎理論・電気機器・工事施工方法・電気測定法・電気法規から、CGと実写を合成する映像制作なども実習を通じてやさしく修得します。

【資 格】

 経済産業大臣指定の電気工事士養成施設の認可を受けている学校の電気工事士科を卒業すると、電気工事士国家試験の学科試験と実技試験がともに免除されます。したがって、卒業後、養成施設修了証明書を都道府県知事に提出すれば、電気工事士免状が取得できます。また、学校によって電気通信設備工事担任者試験(AI3種、DD3種)は卒業後に基礎科目が免除される学科もあります。
  電気関連の家電製品エンジニア、家電製品アドバイザー、ラジオ音響技能検定、アマチュア無線、危険物取扱者(丙種、乙種)等の資格に授業のカリキュラムで対応したり、対策講習を開催したり、有利に取得できる学校もあります。

【卒業後の進路】

 電気工事士の学校を卒業後、電気工事会社、設備会社、ビル管理会社などへ就職するのが一般的なコースです。
 就職先を職種別にみると、家電販売サービス業・電子機器検査・電気工事などが多く、このほかに計装技術(空気調節)やOA機器サービスなどが職種として注目されています。専門知識と資格をいかし、就職状況は良好です。
 さらに高度な専門知識・技術を修得するため、工業系の大学、専門学校へ進学する者も数多くいます。

自動車整備の学校

【学校の内容】

 自動車整備士は、整備工場などで自動車の点検・調整・整備などに従事する専門技術者です。クルマ社会である我が国では、車両欠陥による事故や公害を予防し、安全運転を可能にするこの仕事はなくてはならないものです。
 機会やクルマが好きで、その方面で技術や資格を身に付けたい人に適した学科といえるでしょう。

【資 格】

 国土交通省の指定する自動車整備士養成施設で所定の科目を修了すると、高等専修学校の場合には実技試験免除で3級自動車整備士(ガソリン・ディーゼル・シャシ・2輪)の受験資格が得られます。
 そのほかにも、ガス・アーク溶接や危険物取扱者、有機溶剤取扱者など関連した多くの資格試験を目標に指導を行っています。なお、3級自動車整備士合格後2年の実務経験で2級自動車整備士の受験資格が得られます。また、上級資格として1級自動車整備士への道が開かれました。

【卒業後の進路】

 自動車整備士の資格を取得して、自動車整備工場や自動車関連企業などに就職します。
 関連する資格を持つことにより、さらに就職の幅が広がります。
 また、3年課程を卒業すると、専門学校(2年制)に進んで2級自動車整備士(ガソリン、ディーゼル、シャシ)の受験資格(実技試験免除)を得ることもでき、大学・短大へ進学することもできます。

建築の学校

【学校の内容】

 建築関係の仕事は、公共性・安全性・快適性など様々な要素が求められ、技術者はしっかりした基礎教育を受けておくことが必要になっています。また、この分野は技術革新がめざましく、より専門的で高度な知識や技能も必要になっています。そこで、数学・国語・英語・社会・理科などの普通科目を履修することにより、基礎学力を高めたうえで、建築施工・積算、建築計画、建築法規、建築構造、建築材料・実験、建築設計・製図、模型、パース、木工、測量など建築の専門科目を幅広く学びます。さらに、パソコン、コンピュータ実習、CAD(コンピュータを利用した設計)などのコンピュータの知識を通して最新の技術も習得していきます。

【資 格】

 ガス溶接技能者、アーク溶接技能者は在学中に取得し、卒業時には大学入学資格が付与されます。卒業後、実務経験3年で2級建築士・木造建築士の受験資格を得ることができます。この受験資格は工業高校の建築科卒と同年数です。また、コンピュータに習熟して情報技術者の資格を取ることもできます。

【卒業後の進路】

 卒業生の約半数は、さらに高度な技能を取得するために専門学校に進んで勉強しています。就職先としては、建築会社や工務店、設計事務所が一般的です。業界では若年の技能労働者が不足しており、好条件で迎えられています。