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「高等専修学校の就学支援金・学校評価等に関するアンケート調査」報告書
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ニュース高等専修
 

平成19年度 専修学校教育研究協議会報告

武蔵野東技能高等専修学校 清水信一

 「専修学校教育に関する課題について、専修学校、中学校、高等学校及び 都道府県の行政関係者が参集し、問題点とその改善方策等について研究討議を 行うことにより、共通理解を深めるとともに、専修学校教育の改善充実に資する。」 を目的に開催されているものであり、今年度は11月5日(月)に岡山県岡山市の 「ピュアリティまきび」にて開催されました。

 午前中の全体会では、開会挨拶の後、パネルディスカッション「専修学校教育の 展開と成果、これからの課題」が九州大学大学院人間環境学研究院 吉本圭一准教授 をコーディネーターとして、(社)岡山県専修学校各種学校振興会平田眞一会長、 (株)両備システム伊東弘之総務部長、岡山県立瀬戸高校山本達也進路指導課長補佐、 岡山県総務部保坂満総務学事課長、文部科学省専修学校教育振興室寺門成真室長の 5人の方をパネリストにお迎えしてのディスカッションが展開されました。 ただ残念であったのは、冒頭にコーディネーターから「本日は時間の関係上、 専門学校を中心のディスカッションとさせて頂きます。高等専修学校に関しては 午後の分科会でご検討頂きたい。」との話がありました。 レジュメには高等専修学校にかかわる記述が掲載されていただけに残念でありました。

 午後の前半は分科会が開催されました。私は、文部科学省専修学校教育振興室 寺門室長を助言者に迎えた第4分科会「中学校におけるキャリア教育等の推進と 専修学校」に参加致しました。参加者は20名でその内訳は、中学校2名、行政4名、 高等専修学校14名であり、かつ中学校と行政からの参加者の地域にはほとんど 高等専修学校が存在していない状況がありました。ですから議論がかみ合わない 場面がありましたが、高等専修学校を知らなかった方々にとっては良い機会になった と思います。しかし、本来の目的の達成には残念ながら近づくことが出来なかった と思っています。

 午後の後半は、6校の研究・実践事例発表がありました。その内2校が高等専修学校で、 学校法人大岡学園「フリーター、ニートにしないための保護者指導を含めた職業観・ 人生設計に向けた人材育成教育プログラム開発」と本校が『ニートに対する職業教育支援 「専修学校と若者自立塾と公共職業安定所の連携によるニートに対する職業教育支援事業」』の 報告がありました。発表には40名以上の先生方にご参加頂くことが出来ました。 この発表を聞いて頂いた中学校や行政の方々には、高等専修学校の教育とその必要性を 正しくご理解頂けたと確信しています。

 まとめとして、この研究協議会を通して必ずしも高等専修学校にとって、多くの収穫が あった訳ではありませんが、知名度の余りない高等専修学校としては、今後もこのような機会を 有効に利用し、地道に積み上げていく必要性を強く感じてまいりました。  そして、研究協議会の最後に寺門室長に対して、これから始まる「専修学校の振興に関する 検討委員会」が、くれぐれも午前中のパネルディスカッションのように高等専修学校を蚊帳の外に 置いた議論にならないように強くお願いを致しました。