「高等専修学校の体育活動及び学校安全に関するアンケート調査」報告書
「高等専修学校の就学支援金・学校評価等に関するアンケート調査」報告書
「高等専修学校における教育支援に関する実態調査」「高等専修学校の学校評価及び情報公開の啓発に関するアンケート調査」報告書
高等専修学校への都道府県の助成状況
高等専修学校展企画マニュアル
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「フリーター・ニート」問題に対する高等専修学校の教育支援に関する実態調査報告書
ニュース高等専修
 

平成20年度 専修学校教育研究協議会報告

 千葉モードビジネス専門学校 瀧澤 勉

  「専修学校教育に関する課題について、専修学校、中学校、高等学校及び都道府県の行政関係者が参集し、問題点とその改善方策等について研究討議を行うことにより、共通理解を深めるとともに、専修学校教育の改善充実に資する。」を目的に開催されているものであり、今年度は10月14日(火)に福島県郡山市の「ビックパレットふくしま」にて開催されました。

  午前中の全体会では、開会挨拶にて、(社)福島県専修学校各種学校連合会岡部隆男会長が挨拶されました。岡部会長は、全国高等専修学校協会の副会長もされている立場から、その後のパネルディスカッション「専修学校教育の展開と成果、これからの課題」にもパネラーとして参加され、文部科学省専修学校教育振興室高橋雅之室長をコーディネーター兼パネリストとして、岡部隆男会長、福島県立平商業高等学校遠藤文夫教頭、郡山市立行健中学校上杉辰男校長、 (株)内藤工業所内藤清吾代表取締役社長の5人の方をパネリストにお迎えしてのディスカッションが展開される中で、高等専修学校の立場からの発言を頂きました。 今まで、協議会の全体会では、専門学校を中心としたディスカッションになる傾向がありましたが、高等専修学校に関してもディスカッションが行われたことは、高等専修学校の存在意義をアピールする意味からも大変ありがたいことであると思われました。

  午後の前半は、(学)中央情報学園岡本比呂志理事長から「専修学校、高等学校の連携による職業教育体験学習『わくわーく仕事塾』」について、さらに、(学)有坂中央学園経営企画本部武藤俊史先生から「地元地域の飲食業界との連携による『CS調理・接客マイスター』育成プログラムの開発と実践」について、 2校の研究・実践事例発表がありました。

  午後の後半は、分科会が開催されました。私は、桜華女学院中学・高等学校山野晴雄教頭を助言者に迎えた第2分科会「中学校におけるキャリア教育等の推進と専修学校」に参加致しました。参加者は21名でその内訳は、中学校2名、行政2名、高等専修学校17名であり、中学校側と行政側からも意見の発表がされ、議論が交わされました。千葉県は毎年、中学校の代表者が参加して頂けるので、高等専修学校の状況を理解して頂くきっかけにはなっていると思われますが、各県の状況から伺える様子では、まだまだ、キャリア教育等の推進の重要性から、高等専修学校の教育の重要性へと進路指導を結びつけて考えてもらえない状況にあると感じられました。今後、さらに、中学校や行政からの参加者も増え、高等専修学校の教育の必要性を理解して頂けるように、働きかけが必要であると感じられました。

  まとめとして、この研究協議会を通して必ずしも高等専修学校にとって、多くの収穫があった訳ではありませんが、知名度の余りない高等専修学校としては、今後もこのような機会を有効に利用し、地道に積み上げていく必要性を強く感じてまいりました。